廃車手続きにはいくつかの申請方法がある

日本国内において使用済みの自動車の回収率はほぼ100パーセントです。つまり全ての自動車は製造されたのち、いつか廃車になっているということでしょう。

それではこの廃車手続きですが、その申請方法にはいくつかのやり方があります。まずは自動車の種類による申請方法の違いですが、これはほとんど変わりがありません。確かに普通自動車と軽自動車では申請する場所が異なりますが、方法自体は大きく変わらないのです。ちなみに普通自動車は陸運支局で行いますが、軽自動車は軽自動車検査協会というところで行うことになります。

廃車の手続きは抹消登録と呼ばれますが、これには大きく分けて2種類の方法があります。自動車が解体され、使用されることがない手続きは永久抹消登録と呼ばれます。通常廃車というとこの永久抹消登録のことになります。ナンバープレートを返却し、その自動車が確実に解体されたことを示す証明書を以って、廃車手続きが行われます。つまりその自動車が解体されていることが手続きの大前提であり、まず解体して、その証明を以って登録を抹消するという流れになります。
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もうひとつの申請方法は一時抹消登録と呼ばれるものです。これは自動車の使用を一時的に中止するための手続きであり、たとえば長期間の海外出張を予定している人などが利用するケースが見受けられます。盗難車にもこの手続きを行うことで、一時的にその自動車の使用を法的に中止することが出来ます。税金や保険料などの維持費がかからなくなるため、利用する人も多いようです。そしてこの手続きは、再びその自動車を使用することになったときに、再登録を行うことで状態を復活できるというメリットもあります。

また、解体を待って永久抹消登録するのではなく、先に一時抹消を行ってから解体し、再度永久抹消登録する方法もあります。解体を待っている間にかかる維持費を節約することができる合理的な方法と言えるでしょう。